求人等では年齢制限することを禁じられていますが、実際に年齢不問と考えている企業は少ないと言われてきました。ですから、中高年が応募しても書類選考で落とされるパターンは少なくありませんでした。
しかし、少子化が進み人手不足が深刻になってきていることから、年齢不問どころかキャリアも不問にする業界が増加傾向にあります。年齢は50代までが上限ですが未経験者歓迎とする企業は多いため、転職チャンスの幅が広がっているのは間違いないでしょう。
本来であれば覚えの早い新卒社員に教育を施すか、キャリアのある35歳以下の社員を中途採用して即戦力を期待するかであったのが、近年4割程度の転職者は45歳以上だと言われています。これは転職を考える中高年にとって心強い話です。
ただ、転職後企業とのミスマッチが後を絶たないという話も少なくないので注意が必要です。転職を行う理由は様々あるでしょうし、より良い条件の企業に移るために転職先に求めるものも多々あるでしょう。企業とのミスマッチを防ぐには、自分の譲れないポイントを定めて、企業側に伝えることが大切になります。自分の希望が全く通らないのであれば、転職の意味も無くなってしまいます。
特に子育てをしながら働く予定でいる女性にとっては、企業側の協力は欠かせません。キャリアに影響を与えることなく育児休業等は可能なのかなど、採用後ではなく採用前にしっかりと話し合うことで、企業側との考えの相違を防ぐことができます。